お知らせ
2013年4月24日
乳がん検診のすすめ
上のグラフは日本人女性の臓器別がん罹患数を示しています。
乳がんは1998年から胃癌を抜いて日本人女性がかかる一番のがんになりました。そして2007年の統計ではその罹患数は56289人となり、日本人女性の約16人に一人は乳がんになる状態まで乳がんは増えています。
次のグラフは日本、アメリカ、イギリスの乳がんに罹る割合・および死亡率を表したものです。左の罹患率を示したグラフではアメリカ、イギリスの罹患率がはるかに日本より高いことが分かります。しかしこの2カ国は1996年頃から罹患率の低下が見られ日本だけ増加の一途をたどっています。右の乳がん死亡率を示したグラフでも同じ傾向が認められ1990年をピークにアメリカ、イギリスの乳がんによる死亡率が低下しているにもかかわらず日本は増加しています。これはアメリカ、イギリスとも乳房検診の受診率が1980年代から上昇したことと深く関係しているとされています。
最後のグラフは乳がんに罹ってしまった女性の死亡数を示したグラフです。乳がんに罹る前に検診を受けず、罹った後にも再発防止の治療を受けなかった方が青い線で、検診のみ受けた方が緑の線で示されています。たとえ乳がんに罹ってしまった場合でも、検診を受けた人のほうが死亡率が低いのは検診により早期に発見されるがんが多いからと推測されます。このグラフからも乳癌検診の重要性がおわかりになると思います。
先ほどもお示しした様に、現在日本人の16人に一人は乳がんに罹ります。触っても分からない早期のがんを、超音波検査やマンモグラフィを用いて発見するのが乳房検診の目的です。是非、年に一度乳がん検診を受けて下さい。
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