お知らせ
2012年6月19日
「胃のもたれ」について
『あなたの胃、快調ですか?』
胃はゴムのように伸び縮みしますが、この伸縮性が損なわれたりすると、いつまでも食べ物が胃の中に残って、膨らんでいる感じになります。
この状態が長時間不快に続くのが「胃もたれ」の症状です。
胃もたれの原因
胃に炎症や潰瘍、悪性腫瘍(癌など)があって伸縮性が損なわれている場合や食べ過ぎのため、消化して腸へ送り出すのに時間がかかる時に「胃もたれ」を起こします。
食べ過ぎた時、脂っこい食物を多くとった時、あるいは早食い、その他ストレスがかった時にも「胃もたれ」を起こします。
また、ガムや炭酸飲料なども胃に空気をため込むため「胃もたれ」の原因となります。
さらに、胃の働きが悪い時にはこのような原因が見つからなくても症状がひどくなります。
これは機能性胃腸症と呼ばれ、これまで「胃炎」と呼ばれていました。
しかし、胃もたれの人に必ずしも炎症があるわけではありません。
炎症がないにもかかわらず、胃の働きの悪いものを「機能性胃腸症」と呼ぶようになってきました。
治療、対策
生活習慣を見直しましょう。
内視鏡検査で何らかの病気が見つかれば速やかに適切な治療を行います。
たとえば、急性胃炎、胃潰瘍には胃酸の出方を抑える薬剤の投与や、胃潰瘍にはピロリ菌の除去、悪性腫瘍には手術による治療が行われます。
しかし、内視鏡検査でも異常が見つからないときは、薬だけの治療でなく生活習慣を見直して改善することから始めます。
食事のとり方
ゆっくりよく噛んで、食べ過ぎないように。
仕事をしながら食べたりせず、規則的な食事の習慣をつくる。
食事の内容:脂肪分の多いものは控えめに、極端に味の濃いもの、強い香辛料は避ける。
ストレス対策
十分な睡眠と規則正しい生活を。
スポーツなどの趣味を楽しみ、ストレス解消に心がける。